9月30日に、郡上市白鳥町の郡上市合併記念公園特設相撲場で始まった「ぎふ清流国体・相撲競技会」は、10月2日、すべての日程を無事終えることができました。
初日の9月30日には、台風17号が接近して、風雨がだんだん強くなり、災害の発生や競技への影響など、関係者一同たいへん心配いたしました。しかし、幸い被害もなく、また、競技も日程通り進めることができ、一安心いたしました。翌10月1日には、高円宮妃久子殿下、典子女王殿下に競技を御覧いただくことができました。この日も台風は去ったとは言うものの雨は残り足下が悪い状態であったため、両殿下の御来場を心配しておりましたが、こちらも御予定通り御覧いただくことができました。たいへん御熱心に観戦され、予定の時間を少し過ぎるほどで、お楽しみいただけたものとうれしく思っております。最終日の10月2日は、それまでの2日間の悪天候を埋め合わせするかのような素晴らしい秋空となり、熱の込もった試合が展開されました。古田知事にもご来場いただき、成人男子の団体戦に熱い声援を送っていただきました。
さて、3日間の試合を観戦させていただきましたが、一瞬のうちに勝負が決まった対戦、がっぷり四つに組んで長時間かかった対戦など、いずれも間近で観る取組の迫力と選手の表情、場内の大きな声援などで、時間が経つのを忘れてしまうほどでした。そして、相撲が日本の「国技」と言われ、「武道」の一つとされている理由がよく分かる気がいたしました。47年に一度しかないこの機会に、郡上市の子どもたちにも是非観てほしいとの願いから、小・中学生の観戦も組み入れました。子どもたちは、対戦ごとに大きな声援を送っておりましたが、とりわけ地元岐阜県の選手に大きな声援を送ってくれました。きっと選手のみなさんに届いたことと思います。岐阜県勢は、成年男子団体及び個人でともに3位、少年男子個人で5位と大健闘をしてくれました。実は当初、多くの観客に来ていただけるか心配しておりましたが、幸いなことに杞憂に終わりました。3日間で延べ約1万1千人の方々においでをいただきました。逆に、来場いただいても席がなく、立ち見をしていただいた方も多くあり、たいへん申し訳なく思っております。
今回の大会は、「君の夢 ぐじょうの土俵で 花開け」を郡上市のスローガンに準備が進められてきました。試合そのものの素晴らしさもさることながら、地元郡上高校、郡上北高校の生徒や市民による競技会場での様々なボランティア活動、自治会による会場近辺での花飾りや清掃、シルバー人材センターや市民有志による草刈り、市民の浄財を募っての大会前夜の歓迎花火の打ち上げなど、多くのみなさまにこの大会を盛り上げていただきました。また、大会前には、「清流こよみぶね」の製作や炬火リレーの実施、その声援などにも多くの市民のみなさまのお力添えをいただきました。あらゆる年代層の市民のみなさまにご協力いただき、「みんなでつくる国体」となりました。
ご来場、ご観戦いただきましたみなさま、大会を盛り上げていただきました市民のみなさま、そして各都道府県選手団並びに競技運営にご尽力いただきました日本相撲連盟はじめ相撲競技関係者のみなさまに感謝を申し上げ、お礼のことばといたします。
平成24年10月3日
郡上市長 |