少子高齢化が進み、人口減少が続く中にあっても、持続可能で元気な郡上をつくっていくため、郡上の『宝もの』や『光』を顧客や時代のニーズに対応できるよう、さらに磨いて、それを内外に観(しめ)し、人を呼び込む、あるいは、いいモノを生産し売り出し、移出・輸出することによって、郡上の活性化を図る。そんな本来の広い意味での『観光立市郡上』を実現するためには、一般的に『観光』と聞いて思い浮かぶような観光施設や旅館業、運輸業、お土産などの製造業などに止まらず、歴史・文化や自然環境、景観、商工業、農林水産業、福祉、教育、地域づくりなど、あらゆる分野の『宝もの』や『光』を連携させ、地域の総合産業として相乗効果を図る必要があります。このため、市民の方も、郡上市に来てくださる観光客などの市民でない方も、共に幸せを感じられる郡上となるように総力を挙げて取り組みます。この『観光立市郡上』は、『感幸立市郡上』を目指すものでもあります。
一例として、観光ツアーの構築に当たっては、従来からの観光地を周遊するモデルコース的な観光だけではなく、郡上の宝物としての歴史・文化、産業などの資源を活用した体験プログラムや着地型観光ツアーによって、滞在時間の増加や宿泊客の増加につなげていくことが考えられます。こうしたプログラムの構築には、ツアーの対象となる素材の魅力向上や組み合わせのほか、ツアーを束ねるマネージャー、ツアーガイド、素材の質を高めるための団体など、それに関わる熱意をもった人材づくりが必要となるなど、一般的な観光だけには止まらない大きな動きが求められます。