令和3年度の「郡上おどり」「白鳥おどり」「白鳥の拝殿踊り」については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、通常どおりの開催は全日程を見合わせる旨、各主催団体から本日(6月11日)発表がありました。昨年に続き、開催見合せとせざるを得ない状況は誠に残念であり、市民の皆様並びに全国の踊り愛好家の皆様には大変心苦しく存じます。
昨夏、全ての踊り日程を見合せるという、何百年もの踊り史上、例のない事態に大きな衝撃を受けたことは記憶に新しいところであります。しかし、踊り主催者はもとより、地域の皆様のお取組みにより、インターネットによる踊りの「ライブ配信」が何夜にもわたり行われ、本場での踊りやお囃子の臨場感と地元民の熱意が国内外に届けられました。
そして今夏もこのライブ配信は継続されることとなり、更には踊り愛好家の皆様がリモート参加でより一層楽しんでいただける企画も検討されています。昨年のライブ配信の経験も活かしながら、新たな郡上ファンの開拓に向け、市も一緒になって知恵を出してまいりたいと存じます。そして何よりも昨年と大きく異なるのは、"未知の領域"であった新型コロナウイルス感染症に対し、「ワクチン接種」という有効な対策が講じられつつあることであります。皆様と踊りの輪を囲むことのできる日も、きっと遠からずやって来るとの希望を持って事態の好転を待ちたいと存じます。
市といたしましても、経済振興のためのプレミアム付商品券の発行や観光関連事業者の経営安定化の対策などを実施し、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた感染防止対策と地域の活性化の両面に努め、「元気な郡上」を取り戻したいと考えます。
今回の踊り開催の見合わせにあたり、市民並びに踊り愛好家の皆様にもいま暫くのご辛抱をお願い申し上げるものです。
令和3年6月11日
郡上市長 日置 敏明