郡上市白鳥町の「白鳥踊」が、令和7年1月28日付けで郡上市重要無形民俗文化財に指定されました。本件の指定により、郡上市重要無形民俗文化財は16件となります。
白鳥踊(しろとりおどり)
種別:郡上市重要無形民俗文化財
保持団体:白鳥踊り保存会
所在地:郡上市白鳥町白鳥
文化財の概要:
戦後に「白鳥の拝殿踊」が町中の路上に進出した踊りで、「町踊(まちおどり)」とも呼ばれる。白鳥地区の町場の路上で、音頭取りの歌唱と囃子方(三味線・笛・太鼓)の演奏に合わせて、音頭取りと囃子方が乗る踊り屋台の周りに長大な輪を作り踊る。
白鳥踊り保存会では、保存対象の曲目を「源助さん」「猫の子」「シッチョイ」「世栄(よさかえ)」「神代(じんだい)」「八ッ坂(やっさか)」「老坂(おいさか)」の7曲としているが、近年では「サノサ」(途中で「ストトン節」が挿入されることも多い)が踊られることも多くなった。なお、「世栄」「神代」「八ッ坂」「老坂」は、それぞれ「白鳥の拝殿踊」の「エッサッサ」「ドッコイサ」「ヤッサカ」「ヨイサッサ」と同曲である。
曲の節回しや踊り方は、「白鳥の拝殿踊」とほぼ同じだが、開放的な町中での大規模な踊りであることや、観光資源として拡充されてきた歴史を反映し、躍動感のある所作や踊りのテンポアップなど、町踊ならではの特徴や魅力が生み出された。