冬になり気温が下がってくるとヒートショックを起こしやすくなります。ヒートショックによる事故は11月~3月の寒い時期を中心に多く発生し、その9割が高齢者と言われています。特に入浴中の事故が多く、原因は『温度差』によるものです。
ヒートショックを理解し、家族みんなで予防をして事故を防ぎましょう。
1.ヒートショックとは・・・
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動による急激な『温度差』による血圧の変動が原因で、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす健康障害のことです。短時間のうちに血圧が大きく変化することにより心臓や血管に大きな負荷がかかります。また、血圧が急に低下すると、めまいやふらつき、意識消失を起こすこともあります。
2.ヒートショックを起こしやすい場所
ヒートショックを起こしやすいのは、特に冬場の入浴、トイレ、洗面台に行くときなど極端な『温度差』があるところです。ヒートショックは家のあらゆる場所で起こる可能性があり、冬場の暖かい部屋から冷えた場所へ行くときは注意が必要です。
3.ヒートショックを防ぐポイント(入浴)
特にヒートショックを起こしやすい入浴時における注意点をご紹介します。しっかり対策をして事故を防ぎましょう。
□ 食後すぐに入浴をしない。
□ 飲酒後は入浴を控える。
□ 入浴前に脱衣所を暖める。
□ 湯温は41°以下で10分を目安につかる。
□ 足→お腹→胸の順番でかけ湯をし、浴槽から出るときはゆっくりと立ち上がる。
上記のポイントに加えて入浴する前に家族に一言声をかけてから入浴することも大切です。時折、家族に見回ってもらえれば、より安心です。
今回はヒートショックの原因や、予防策についてご紹介しました。高齢者本人が気を付けることも大切ですが、家族みんなで注意をしあって事故防止に努めましょう。