
郡上地域の古墳は、失われたものを含め、39基を数えます。すべて円墳で、最も古い古墳は6世紀中期頃のものと考えられます。長良川の主要な支流である牛道川、大間見川、栗巣川、吉田川や亀尾島川などが長良川本流に合流する場所に群をなして分布しています。このような場所は、古代の交通や軍事の要所として、それにかかわる役目をもった豪族が住み、地域を治めていたものと考えられます。
また、古墳時代の遺物として、大和町の薬師平遺跡からは、「七鈴五獣鏡」とよばれる銅鏡が出土しています。岐阜県で唯一の出土例で、大和朝廷との結びつきを示すものと考えられています。