郡上市は、日本のほぼ真ん中の岐阜県の、更にその中央部に位置します。
　この「郡上」という地名は、平安時代の斉衡2年（855年）まで遡ることができます。
　爾来、「郡上」郡として歩んできた、八幡町、大和町、白鳥町、高鷲村、美並村、明宝村、和良村の7地域が合併したのは、平成16年3月のこと。わたくしたちは、1,150余年の時の流れと、先人たちの暮らしに思いを馳せ、新市名にも「郡上（ぐじょう）」の名前を引き継ぎました。
　新たなスタートをきった郡上市は人口約4万8千人。しかし、面積は1,030km²という実に広大な市域を有しています。うち約90%を山林が占め、白山連峰をはじめとする深い山々に源をもつ清流・長良川、吉田川、和良川、石徹白川など、大小24もの河川が市内をめぐっています。
　こうした豊かな自然－いのちを育む森に、水に、先人たちは感謝し、長い歳月をかけて、自然とともに生きる暮しの知恵を育んできたものと思われます。感謝の気持ちと生活に息づく知恵は、1,300余年の白山文化や、古今伝授の心、あるいは郡上八幡の城下町文化となって、いまに受け継がれています。
　水と緑と心－この3つを郡上市は大切にし、「人と自然が調和した交流文化のまち」を目標に、自立・自律型の地域づくりに取り組んでいます。
　市内に暮らすわたくしたち市民はもとよりのことですが、郡上市の自然、歴史、文化を愛する多くのみなさまのお力もお借りして、みんなでかけがえのない「ふるさと郡上」づくりをいっそう進めたいと考えております。みなさまのご協力をお願い申し上げます。