郡上市では、3月13日に「郡上市地震災害支援対策本部」を立ち上げ、被災地の皆様の支援を検討しておりましたが、被害状況が想像を絶する規模で、現地にも容易に近づけない状況であることから、思うように進んでいないことに歯がゆい思いをしております。
私からは以下の4点について報告させていただきたいと思います。
まず1点目は、被災者の方が避難を希望される場合の受け入れ先として、市が所有しております「白鳥住宅」15戸を提供することといたしました。市民のみなさんの親戚や郡上市出身の方などで該当の方がありましたら、申し出いただきたいと思います。
2点目は、緊急消防援助隊につきまして報告させていただきます。先の放送でもお知らせいたしましたが、3月11日、夕刻、緊急消防援助隊・消火隊第1陣が消防車両1台とともに5人の消防隊員が現地に向かいました。3月13日夕刻には、第2陣として交替要員5人も現地へ向かいました。3月16日、夕刻には第3陣の交替要員5人を進出拠点である福島県福島市へ搬送するため、市所有のバス1台と運転手として2人の職員が出発しました。援助隊は、現在、福島県相馬郡新地町で活動中です。
なお、上下水道の調査等にかかる職員派遣につきましては、出動要請があり次第、出発できるよう、現在、職員7人が待機中であります。
3点目についてですが、3月14日から受付を始めました義援金について、報告いたします。今日、3月17日午前9時30分現在では、約545万円の受付がありました。このうち、庁舎や市立病院等に設置しております募金箱によりますものが約72万円です。多くの市民、企業、団体のみなさまのご支援に感謝申し上げます。この義援金は、日本赤十字、共同募金会を通じて被災地支援に役立てていただくこととしております。
なお、被災地への義援金の募金と称する詐取にご注意ください。市では戸別訪問により、義援金を集めることはありません。
4点目につきましては、多くの問い合わせをいただいております、救援物資や災害ボランティアの受付についてであります。先ほども述べましたが、まだ現地に近づけないことや、マスコミ報道でもご存知のとおり、現地までの物資運搬手段が確保できていないことや周辺地域では車両燃料の補給が難しいことなどから、現在も見合わせております。みなさまのお気持ちに応えることができないことに、じくじたる思いでありますが、どうかご理解をいただきたいと思います。
また、被災地以外で食料や生活日用品を買い占める動きがありますが、結果的に被災地へ供給すべき物資が不足することになります。冷静な良識ある対応をお願いします。
(平成23年3月17日記)
郡上市長 | ![]() |