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平成24年郡上市成人式 市長式辞

 平成24年の新春を迎え、本日ここに「郡上市成人式」を挙行するに当たり、式辞を申し述べます。
 ご来賓の皆様方には、大変寒い中、そして公私ともご多用のところをご臨席いただき、新成人を励まし、祝ってくださいますことに対し、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
 本日晴れて成人式を迎えられました郡上市の新成人は、南部八幡会場271名、北部白鳥会場295名の、合計566名であります。いずれも、平成3年4月2日から平成4年4月1日までの生まれの方々であります。
 新成人のみなさん、成人おめでとうございます!
 郡上市民を代表してお祝いを申し上げます。そして、みなさんを今日まで愛情込めて育てて来られましたご両親はじめご家族の皆様方、ご指導をくださいました学校の諸先生方に対しましても、敬意を表しますとともに、お慶びを申し上げたいと存じます。


 さて、新成人のみなさんが一人前の社会の構成員として船出をしようとしている今日わが国の「時代の状況」とは如何なるものでしょうか。日本は、みなさんが誕生した頃からの「平成バブル不況」からなかなか抜け出せず、また、「少子化」「超高齢社会」という人口構造の急速な変化、情報技術の驚異的な発展、国際政治・国際経済の構造的変化などにより、ここ数年多くの難問、課題を抱えてまいりました。そのため、さまざまな壁に突き当たり、毎年毎年総理大臣が代わるような不安定な政治状況を続けてまいりました。そして、そうした状況に加えて突如襲ってきたのが、昨年3月11日の東日本大震災でありました。それまで見聞きしたことのないような大地震と大津波、そして深刻な原発事故。未曾有の天災と人災の複合型大災害が、わたくしたちの国を襲い、これまでの「ものの考え方」や「生活・産業のあり方」はこれでいいのかと、大きくて重い問いをわれわれに投げかけました。『この「3・11大災害」によって、これまで60数年間続いた日本の「戦後」という一時代は完全にピリオドを打たれた。今は「大震災の後」という意味での「災後」という、未知の新しい時代の入り口に立っているのだ。』・・・・このようなことを言われる識者もあります。まさにその通り、今わたくしたちは、「戦後日本」の風景とは大きく様相を異にした、政治・経済・社会ともに先行き不透明な、極めて多事多難、課題山積の時代状況に直面していると言えるのだと私も思います。


 このような時代状況の中で成人として第一歩を踏み出すみなさんのこれからの道のりは、わたくしたちの青年時代とは違う苦労や悩みがさぞや多いだろうと思わずにはおられません。しかし、そういう時代だからこそ、みなさんの「若さ」と「英知」で頑張って欲しい。祈るような気持で、痛切に私はそう思います。私は、今日そんな困難な時代に立ち向かうみなさんに次の3つのことをお願いしたいと思います。


 その1つ目は、個人としてのみなさんの生き方に関することです。みなさんの中には、すでに職業に就いておられる方もあると思いますが、多くの方がこれから職業の選択をしたり、また、恋愛・結婚をしたりと、人生の岐路に立っての大切な選択を一つひとつ重ねていくことになると思います。そんなときに、ぜひみなさんの持っている夢や希望や志、そして素直な、心の底からの思い、気持ちを大切にして欲しいと思います。昨年10月に亡くなったアメリカのアップル社の創業者、スティーブ・ジョブズさんは、「人生で一番大事なことは、あなたの心と直感に従う勇気を持つことだ。なぜなら、あなたの心と直感は、あなたが本当は何になりたいかを知っているからである」と言っております。どうぞ、勇気を持って自分の心と直感によって信ずる道を歩んでください。


 2つ目は、自分の身のまわりの地域社会のことをはじめとして、「公共的なこと」、言い換えれば、「自分も含んだみんなの幸せにかかわること」に関心を持ち、積極的に参画していって欲しい、ということです。今日、「若者の、社会に対する無関心、政治離れ」ということが言われて久しいのですが、それでいいのでしょうか。現在国政で議論されている「社会保障と税の一体改革」の問題なども、「年金、医療、介護、子育てはどうするのか」「そのための税負担はどうあるべきか」など、国民の一人ひとりが当事者であり、とりわけ、これから長い人生を生きる若い世代のみなさんこそが、一番重要な「当事者」として関わりのあることであります。「無関心ではおれない」「なにか言わずにはおれない」というのが本当だと思います。また、若いみなさんには、これからどこの市町村や都道府県にお住まいになろうと、その住所地の「地方自治」にも関心を持って欲しいと思います。イギリスの政治学者、ジェームス・ブライスという人が言ったように、みんなの幸せに関する、身近で広範囲な問題を扱う「地方自治こそが、民主政治の最良の学校であり、その成功の最良の保証人である」からです。成人となった若いみなさんには、選挙権が与えられたり、納税義務が課されてきたりしますが、国政や地方自治における主権者として、その権利を確実に行使し、義務をきっちり果たして欲しいと願うものであります。真の民主主義社会の担い手として、成熟した国民、市民になって欲しいのです。


 3つ目には、若いみなさんには、ふるさと郡上市と、将来ともに、いきいきとした関わりを持って生きて欲しい、ということです。平成22年10月に行われた国勢調査の結果によれば、郡上市の人口は4万4,491人で、5年前に比べて3,004人の減少となりました。このことは、5年間に、現在の高鷲町の人口3,201人にほぼ匹敵する人口が郡上市から消えて無くなったことを意味します。65歳以上の高齢者の比率は32.2%となりました。3人に1人が高齢者ということになります。今後の郡上市の持続的な発展を図っていくためには、ぜひとも次代を担う若い人たちの力が必要です。わたくしたちは、これからのふるさと郡上市づくりに、ともに一緒になって汗を流してくれる若いみなさんを切実に求めています。「よしっ、ふるさと郡上で汗を流して頑張ろう」、そんな若い人が一人でも多く出てきて欲しいと願っております。もちろん、みなさんのなかには、「世界や日本を舞台に活躍しよう、広い世界に雄飛しよう」と考えている人もいるでしょう。それも素晴らしい生き方だと思います。ただ、どこで活躍するにしろ、ふるさとの家族や同級生、ふるさとの山や川を常に気遣い、ふるさとの存続発展になんらかの関わりを持って貢献をする、ふるさとに自分の人生の根っ子を深く張って自らも成長する、そんな生き方をみなさんにはして欲しいと願います。郡上市では、昨年嬉しかったこととして、郡上高校野球部が夏の全国高校野球岐阜県大会において「初の準決勝進出」という快挙を成し遂げました。また、郡上北高校の荒井咲伎選手が山口国体において少年女子ビームライフルで「初優勝」に輝きました。いずれの選手たちもみなさんの後輩になると思いますが、郡上市の若い人たちのこうした活躍は、市民に感動と勇気と希望を与えてくれるものです。みなさんも、これからいろいろな分野でどうぞ存分の活躍をなさってください。

 以上、新成人として旅立とうとしているみなさんに、三つのお願いをいたしましたが、みなさんにはどうぞ、一番最初に申し上げましたように、あなた方の心と直感に従って勇気を持って己の信ずる道を進んでくださるよう希望いたします。わたくしたち郡上市民は、若いみなさんに大きな期待をかけており、そして、その期待に必ずやみなさんが応えてくださるものと、大きな信頼を寄せております。今日の門出を、重ねて心から祝福し、みなさんお一人おひとりの前途に幸多かれとお祈りいたします。どうぞ、勇気を持って晴れやかに一歩を踏み出していただきますよう切望いたします。


 なお、今日の佳き日に当たり、「国際ソロプチミスト 岐阜・郡上」様からのエコ・バッグをはじめ、各種団体からお祝いの品々をいただいております。新成人のみなさんには、社会の多くの方々が期待を寄せ、温かく見守っていてくださることを忘れないでください。
 また、本日の成人式を行うに当たっては、昨年の夏から、新成人自らで構成された実行委員会のみなさんに、式の企画・運営のお手伝いをしていただきました。委員会のメンバーのみなさんに感謝、御礼申し上げます。
 結びに、新成人のみなさんをはじめとして、お集まりの皆様の一層のご健勝とご多幸を祈念し、併せて、新たに迎えました平成24年が佳き年となりますよう祈念して、私の式辞といたします。ありがとうございます。

平成24年1月8日

郡上市長 市長:日置敏明

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