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平成25年 郡上市成人式 式辞

 本日ここに「平成25年郡上市成人式」を挙行するにあたり、式辞を申し述べます。
 ご来賓の皆様方には、寒い中、そして公私ともご多用のところをご臨席いただき、新成人を祝い、励ましてくださいますことに対し、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
 本日晴れて成人式を迎えられました郡上市の新成人は、南部八幡会場245名、北部白鳥会場279名の、合計524名であります。いずれも、平成4年4月2日から5年4月1日までの生まれの方々であります。
 「新成人のみなさん、成人おめでとうございます!」
 郡上市民を代表して心からお祝いを申し上げます。そして、みなさんを今日まで慈しみ育ててこられたご両親はじめご家族の方々、また、常にみなさんを見守り教え導いてくださった学校の先生方をはじめ関係の方々に対しましても、敬意を表するとともにお慶びを申し上げたいと存じます。


 さて、新成人のみなさんが生まれた頃はどんな年であったのかと振り返ってみますと、平成4年夏には昨年の夏と同じようにオリンピックがありました。そのバルセロナ・オリンピックにおいて当時14歳の少女、岩崎恭子さんが200メートル平泳ぎで金メダルを取り、「今まで生きてきた中で、一番幸せです」と語って日本中を湧かせてくれました。また、秋には毛利衛さんが、アメリカのスペースシャトルに搭乗して、日本人初の宇宙飛行士になりました。明けて平成5年、早生まれのみなさんが生まれて間もなく、6月には皇太子殿下のご成婚がありました。また、この年の夏にも、昨年の暮れと同様衆議院議員選挙があり、自民党が過半数の議席を割り非自民八党派連立の細川内閣が誕生しました。国政は、戦後長らく続いて来たいわゆる「55年体制」というものが崩壊し、今日の政治流動化の始まりとなりました。わたくしたちおとなにとっては、これらの出来事がまるでつい最近のことのように思われ、「あー、あの頃に生まれた赤ちゃんがもう成人式を迎えることになったのか」と、今更ながらに20年の歳月が迅速に流れ過ぎ去ったことに深い感慨を抱かずにはおられません。
 しかしながら、この20年間を顧みれば、日本は政治的にも経済的にも社会的にも様々な壁に突き当たり、困難なジグザグの道を辿ってまいりました。また、その間、阪神淡路大震災、2度にわたる中越地方の地震、そして一昨年の東日本大震災を始めとして、数々の大きな自然災害にも見舞われました。加えて、東日本大震災は、原子力発電所の事故という重大な人災をも引き起こし、日本のエネルギー政策の根本的見直しを迫ってもおります。こうした誠に多事多難な時代の中にあって、本日この会場に集まられた新成人のみなさんの元気で若々しい姿、顔を拝見するとき、「よくぞ立派な若者に成長してくれたなぁー」と感謝したい思いでいっぱいになり、みなさんに明日への希望を託したいと思うのです。


 「国民の祝日に関する法律」による「成人の日」は、今年は正式には明日14日になりますが、「成人の日」の趣旨は、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」と法律に書かれています。みなさんは、これまでご両親などの保護の下にあった状態から、今日を契機として、「おとなになる」とはどういうことなのかをみずからに問いかけ、各自自分の答えを出し、そのことを深く「自覚」してください。そして、大変厳しい時代環境の中にはありますが、「みずから生き抜こう」と強く決意し、自分の頭で考えて「なすべきと思うこと」を着実に実行していってください。わたくしたち「古いおとな」たちや社会は、そんなみなさんの成長を心から祝福し、「しっかり頑張ってくれよ、そして、頼むぞ」と激励をし、かつ、期待をしたいと思うのであります。


 毎年、わたくしは新成人のみなさんに次の3つのことをお願いしております。
 その1つ目は、個人としてのみなさんの生き方についてです。みなさんの中にはすでに社会に出て働いている方もあると思いますが、多くの方がこれから職業に就いたり、恋愛・結婚をしたりと、いくつもの人生の岐路に立って重要な選択・意思決定を重ねていくこととなると思います。「人生とはすべての選択が積み重なったもの」とも言われます。そんなときには、みなさんの持っている夢や希望、志、素直な思い、直感、知性を大切にしてください。そして、勇気をもって決断しチャレンジしてください。1度や2度の失敗にめげないでください。
 その2つ目は、個人一身のことだけでなく、自分の身の回りの家族や近隣地域社会、市町村、県や国といった「共同体のこと」「公共的なこと」にも、他を思いやる想像力を働かせて積極的に関わっていってください。人間は、一人では生きられません。お互いに支え、支えられる「社会的な存在」なのです。近く岐阜県知事選挙がありますが、この選挙に選挙権のある新成人の方々は、成人としての権利であり、義務とも言える投票にぜひとも行っていただきたいと思います。
 その3つ目は、みなさんとふるさと郡上との関わり合いについてです。みなさんの中には、現に郡上に住み働いている人、あるいは将来郡上に住み、働きたいと思っている人もいるでしょう。あるいは、郡上の外で広く、全国、世界に雄飛したいと考えている人もいるでしょう。わたくしたちは、いま先人から引き継いだふるさと郡上を、なんとか「住みよい元気な地域」にして次の世代につなげていきたいと様々な努力をしています。これからの郡上の地域づくりに一緒に汗をかいてくれる人が、みなさんの中から一人でも多く出てくることを期待しています。そして、市外で暮らすことになる人たちも、郡上の家族や同級生や先生や、郡上の山や川、町や里のことを忘れずに、こまめに帰省するなど、ふるさととのいきいきとした交流関係をいつまでも持ち続けてください。そのふるさととのつながり、ふるさと郡上に抱く誇りと愛着を、みずからの人生のエネルギー、原動力にしていただきたいと思います。


 以上いろいろと申し上げましたが、新成人の門出にあたり、最後に一つの「はなむけ」の言葉を贈ります。それは「臨済録」という禅の書物の中にある有名な言葉ですが、「随所に主と作(な)れば、立処皆な真なり」というものです。意味は、「どのようなところででも、自分の主体性を失わず自分がみずからの主人公となれば、今現にあなたが立っているその場その場があなたの人生の真実の場である」ということです。最近、渡辺和子さんという方が、『置かれた場所で咲きなさい』という本を著しておられます。ノートルダム清心学園の理事長をしておられる、間もなく86歳になられる方です。「置かれたところこそが、今のあなたの居場所です。置かれた場所で咲きなさい」。これも先の禅の言葉と同じことを言っているのだと思います。どうぞ、みなさんは、これからいろいろな場所で、それぞれの思い思いの花を力一杯咲かせてください。どうしても咲けないときは、根を下へ下へと伸ばして他日を期してください。これから、春秋に富む人生を歩むみなさんのご多幸を心からお祈りいたします。
  
 なお、今日のよき日にあたり、新成人のみなさんへ「国際ソロプチミスト岐阜・郡上」様からのエコバッグをはじめ、数々のお祝いの品々をいただいております。新成人のみなさんには、周囲の方々の温かな見守りと熱い期待があることを忘れないでいただきたいと思います。
 また、本日の成人式を行うにあたっては、昨年の夏から、新成人のみなさん自身で構成される実行委員会の方々が中心となって準備を進めていただきました。この後の第2部では、アトラクションなども用意されているようですが、今日までのご尽力に対し心から感謝を申し上げます。
 結びになりましたが、新成人のみなさんをはじめ、お集まりの皆様のいっそうのご健勝、ご活躍と、迎えました平成25年が皆様にとって実りのある素晴らしい1年となりますよう心から祈念申し上げ、私の式辞といたします。
 
平成25年1月13日

郡上市長 市長:日置敏明

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