平成26年 市長年頭あいさつ
(※内容は1月1日から1月3日まで郡上ケーブルテレビで放送したものです)
明けましておめでとうございます。
市民の皆様には、お健やかに平成26年、西暦2014年の新春をお迎えのことと、心からお慶びを申し上げます。
昨年は、皆様にとってどんな一年だったでしょうか。国政のうえでは、今年4月からの消費税率引上げ実施が決定されるなど、山積する政治・経済の諸課題について、いろいろ重要な動きがあった一年でした。
一方郡上市では、お陰様で昨年は甚大な自然災害に見舞われることもなく、まずは平穏な一年でありました。懸案の東海北陸自動車道白鳥インターチェンジ以北の四車線化工事も漸く本格的に動き出しました。「濃飛横断自動車道和良・金山道路」や「めいほうトンネル」なども一定の進展をみることができました。また、郡上市のこれからの林業振興にとって大きな意義を持つ、大型の製材工場の立地も決定いたしました。ただ、いわゆる「アベノミクス」による景気回復は、郡上市のような地方山間部にまでは未だ十分に及んでおりません。今年こそは、地方の経済にも明るい日射しが射し込むようにと願っております。
さて、今年3月1日で、郡上市は「合併・市制施行」満10年を迎えます。市民の皆様のご尽力、ご協力のお陰で、7か町村が一つとなった「新生郡上市」は着実に10年間の歩みを刻んで来られました。このことに深く感謝を申し上げます。詳しくはまた改めてご案内いたしますが、今年の5月25日(日)には、10周年の記念の式典や行事を行いたいと考えております。
そして、最初の10年を一区切りとして、今年はさらに「次の10年」へ向けて、皆様とともに力強く一歩を踏み出して行きたいと思います。少子高齢化・人口減少への対応、産業振興・雇用の確保、道路など社会基盤の整備、行財政改革の推進等々、これからの郡上市が向き合って行かなければならない課題は、まだまだ両手に余るほどいっぱいあります。
しかしながら、市民一丸となってこれらの課題に取り組むならば、必ず道は開けるものと私は信じています。昨年11月25日に、私は東京ドームで開かれた「消防団120年・自治体消防65周年」の記念大会に、郡上市消防団の皆さんとともに出席いたしました。当日の東京ドームの観客席は、全国から参集された3万7千人の消防団関係者でびっしりと埋まっておりましたが、私は実際に自分の眼で一望の下に見ることのできる3万7千人という人間集団の大きさとそれが発する力に圧倒される思いでありました。それと同時に、郡上市には数においてこれを遥かに上回る4万数千人という市民が住んでおられるのだということに粛然と襟を正す思いがいたしました。そして、その4万余りの郡上市民は、このドームの集団に決して負けない、量り知れない大きな力、エネルギーを持っているのだという感慨に打たれました。郡上市民の持つ力、総力の大きさを確信したのでした。
「次の10年」は、私たちが先人から受け継いだ「ふるさと郡上」の「郡上らしさ」をさらに磨いて、「元気で個性のある住みよいまち」を築き、それを更に次の世代に引き継いでいくための10年でありたいと私は思っております。「ずっと郡上、もっと郡上」を旗印に、今年も市民の皆様とともに力を合わせて「持続可能なふるさとづくり」に邁進したいと存じます。皆様の変わらぬご理解とご尽力、ご協力をお願い申し上げます。
新しい年、世界が平和で安全でありますように、地域社会が平穏な一年となりますように、そして、皆様お一人おひとりにとって幸多い年でありますように祈念申し上げまして、私の年頭のご挨拶といたします。ありがとうございます。
郡上市長 | ![]() |