おはようございます。本日は、平成26年第3回郡上市議会定例会の最終日。わたくしたちのふるさと郡上市が全国に誇る「郡上おどり」「白鳥おどり」の開幕間近ということで、議会・執行部とも全員が浴衣姿で本会議に臨む「浴衣議会」となりました。この「浴衣議会」は、平成22年の6月議会で、踊りシーズンの開幕を目前に控えて全国に情報発信をしようと、議会から御提案があって初めて行われたものであり、本年は5回目ということになります。
いよいよ今年の「郡上おどり」は来る7月12日(土)から32夜、「白鳥おどり」は1週間遅れの7月19日(土)から21夜の日程で、夏の夜の踊り絵巻が繰り広げられます。
これらに先立って、去る6月12日(木)には、郡上おどり・白鳥おどり開幕キャンペーンPRキャラバン隊が、県庁に古田肇知事を訪問し、開幕をPRしてまいりました。PRキャラバン隊には、わたくしも参加し、尾村忠雄市議会議長、郡上市観光連盟の池田喜八郎会長などとともに、「岐阜県の夏の風物詩」である郡上おどり、白鳥おどりの素晴らしさをアピールしてまいりました。古田知事からは、「郡上おどり、白鳥おどりは、ともに岐阜県を代表する踊りであり、大いに盛り上げていただきたい」との声援をいただきました。
また、一昨日、昨日の6月28日(土)、29日(日)には、「第21回郡上おどりin青山」が東京都港区立青山小学校の校庭で開催されました。昨年度までは、秩父宮ラクビー場の駐車場で開催されておりましたが、2020年の東京オリンピック開催に向け競技施設の整備が始まったことにより会場が変更になったものであります。梅雨時期であり、天候が心配され、事実昨日などは激しい雷雨に見舞われるという一幕もありましたが、お陰様で、2日間で延べ 約8千人のみなさんが一足早く郡上おどりを楽しまれました。
また、「郡上おどり in 青山」に合わせて、1日目の28日には、第2回東京郡上人会交流会が開催されました。関東にお住いの方を中心として郡上に縁のあるみなさんに、郡上市からの出席者も加え、約100人の参加がございました。今回の総会では、会の活動目的として郡上市の発展に寄与する応援支援をしていくことや会員相互の交流と親睦を深めることを定めた「東京郡上人会会則」が承認されました。これから、郡上市応援の輪がさらに広がって行くことを期待しております。
次に、今年の特筆事項として、来る7月9日(水)には、「白鳥拝殿踊り保存会」により、長瀧白山神社において、国選択無形民俗文化財である「白鳥拝殿踊り」の発祥祭が初めて執り行われることとなりました。「白鳥拝殿踊り」は、「白鳥おどり」の原形とされており、享保8年(1723年)7月9日の長滝寺経聞坊(きょうもんぼう)の古文書記録に「盆中お宮にて踊り申す事、奉行より停止(ちょうじ)の書状到来」という記事があることから、これ以前から郡上で踊りが行われていることがわかり、保存会では、この日を、「白鳥拝殿踊り」の発祥の日として定め、期間中の安全と振興を図ることを目的に発祥祭を挙行することになった、とのことであります。保存会では、発祥祭の毎年開催や、拝殿踊りの回数を増やすなど、拝殿踊りの普及に努めたいと考えられており、盆踊りの原点とされる「場所踊り」等の「白鳥拝殿踊り」が将来にも永く伝承されていくことを期待しております。
「郡上おどり」「白鳥おどり」をはじめとして今年の夏も市内各地で展開される「郡上の盆踊り」。まず地元の市民のみなさんが率先して多く参加され、先人から引き継いだ生活文化を楽しんでいただきたいと思います。市民のみなさん、議会のみなさん、職員のみなさん、今年の夏もみんなで心ゆくまで踊りましょう!!そして世界、全国各地からもたくさんのみなさまがおいでくださり、一緒に踊りの輪に加わって楽しんでいただくことを願っております。まさに、これこそ論語にある言葉「近き者説(よろ)こび、遠き者来る」の情景であると思います。
結びに、「郡上の踊り」が、約2ケ月にも及ぶ「ロングラン」の催し物として行えることは、多くの「裏方さんたち」の支え、多くの「市民の理解」という「地域の力」があってこそはじめて成し得ることであると思います。今シーズンも多くの市民・関係者の御協力・御理解のもとに盛況の内にも安全に行われますことを祈念申し上げるものであります。
以上を申し上げまして、「浴衣議会」冒頭の御挨拶といたします。ありがとうございます。
平成26年6月30日
郡上市長 | ![]() |