みどころ
古今伝授の里フィールドミュージアム(牧地内一帯)
大和エリアは「古今伝授の里」と呼ばれる和歌の里。
鎌倉時代から室町時代にかけて約320年にわたり郡上を治めた東氏(とうし)は、和歌に優れた才能をみせた一族で、中でも9代目・東常縁(とうのつねより)は連歌師の宗祇に古今伝授を行ったことで「古今伝授の祖」として知られる人物です。
東氏の拠点がおかれた牧集落は、当時の名残を随所にとどめています。篠脇城、東氏館跡庭園、明建神社、馬場跡、東林寺跡、木蛇寺跡、慈永大姉墓、千人塚、三日坂と連なる中世遺跡群です。さらに芋穴、シシ垣などの生活遺跡や、そこで暮らす人々の姿、家並み、田畑といった生活環境、山野草などの貴重な植物、四季折々に彩を変化させる自然景観、それら全てを含めフィールドミュージアム(野外博物館)としています。
平成5年に「古今伝授の里フィールドミュージアム」は、東氏記念館、和歌文学館、篠脇山荘、短歌の里交流館などを核施設として整備しました。
ここは、豊かな自然環境の中で和歌と歴史の世界に想いを馳せ、訪れた人に日本の美しさを感じさせる特別な場所です。
道の駅 古今伝授の里やまと・くつろぎ広場
フィールドミュージアムが古今伝授の里の文化拠点ならここは交流拠点。地域のさまざまな情報発信と特産品を販売しています。
施設の中心では、好評の無料足湯で旅の疲れを癒し、中庭広場はミニコンサートなどのイベントで賑わっています。そこを取り囲むように、回廊式に物産販売、鮎の塩焼き、ギャラリー、手作りパン工房、レストランなどが並ぶ。農産物直売所や温泉施設が隣接し、何度でも訪れたい道の駅です。
やまと温泉やすらぎ館=「ことといの湯」
古今伝授の里の温泉は、いたるところで古今和歌集の世界を感じることができます。建物は寝殿造り風に回廊で結ばれ、湯殿には古今和歌集絵巻が描かれています。「こととい」とは「言問う」=その地を訪ねるという古今和歌集に因む言葉。そして「湯あそび」という思想から生まれた新しい天然温泉。
美容と健康にも効果抜群の湯あそびのひとときをごゆっくりとどうぞ。