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令和2年 市長年頭あいさつ

 市民の皆様、明けましておめでとうございます。
 郡上市長の日置敏明でございます。
 令和2年、西暦2020年の新春を清々しい気持ちでお迎えになったことと、心よりお慶び申し上げます。
 元号が「平成」から「令和」に改まって初めての年明け。どうか、この「令和」の時代が、穏やかで幸せ多い、明るい時代となりますよう、皆様とともに祈りたいと存じます。
 市民の皆様には、日頃より市政の運営に格別のご理解、ご協力をいただいておりますことに、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
 さて、皆様にとって、昨年はどんな年だったでしょうか。
 国際的には、非核化をめぐる首脳会談が行われるも具体的な進展は見られず、「自国ファースト」への偏りから貿易摩擦にも改善の兆しはなく、また各地で大規模な反政府抗議デモが激化するなど、世界情勢は混沌とした状況にあります。
 国内では、家畜伝染病CSF(クラシカル・スワイン・フィーバー)、いわゆる「豚コレラ」について、豚へのワクチン接種や野生イノシシへの経口ワクチン散布など各種対策が講じられておりますが、未だ終息の目途が立っておりません。
 また、昨年も自然の猛威に国民生活は脅かされました。東日本を中心に甚大な被害をもたらした10月の「台風19号」では、長野県の千曲川など7県に渡り71河川140箇所で堤防が決壊するなど大規模な洪水被害が各地で発生しました。被害に遭われました皆様には心からお見舞いを申し上げます。
 郡上市においては、幸いにも人的被害はありませんでしたが、暴風による家の屋根や園芸用ハウスなどの損壊、一部地域では長時間に渡り停電が発生するなど、市民生活に少なからぬ支障を及ぼしました。昨今の想定を超える風雨量の増大に対しては、事前の備え及び命を守るための迅速な避難対応が重要であると、改めて気を引き締める思いであります。
 今後も、消防団、自治会の皆様と共に防災・減災対策、自主防災組織の一層の強化等、「災害に強い郡上市づくり」に努めてまいります。
 一方、喜び事としては、昨年は何と言っても祝賀ムードの中で新元号に改元された歴史的画期の年でありました。新天皇陛下の即位にかかる儀式は半年間に渡り執り行われました。天皇皇后両陛下には、平成28年11月の「第19回全国農業担い手サミットinぎふ」の折に、当時は皇太子殿下同妃殿下として郡上市に行啓いただいており、この度のご即位にはとても感慨深いものがあります。
 市内における出来事としては、郡上市は昨年3月に合併・市制施行満15年を迎えたことから、数々の記念事業を行いました。4月には原動機付自転車の「ご当地ナンバープレート」の交付を開始。白鳥中学校の生徒さんお二人のデザインによる、生き生きとした「鮎」のナンバープレートを付けた原動機付自転車が走る姿を見るのはとてもうれしく、誇らしい思いがいたします。また、郡上市の合併・市制施行以来15年間の主な取組みや出来事を取りまとめた記念冊子を作成・配布いたしました。市民24人の皆様にも誌面を飾っていただき、これからの郡上市づくりに向けた想いなどを語ってもらいました。その他にも、昨年は、過去に起きた幾つもの大きな災害から奇しくも丁度節目の年に当たることから、災害や復興に関する資料や写真の展示を市内各地域で行いました。また、先程申しました台風19号の影響を考慮し延期としました「郡上市防災シンポジウム」を、来る2月8日(土)に市総合文化センターで開催し、市民の皆様とともに防災・減災について考える機会にいたしたいと存じます。どうぞ、多数の皆様にご来場いただきますようご案内申し上げます。
 次に、市内の道路基盤整備においては、南北交通の大動脈である東海北陸自動車道の白鳥IC~飛騨清見IC間の四車線化が3月に完成し、交通渋滞の解消と安全性の向上が図られました。同じく3月に、「国道156号郡上大橋架替」について、国による新規事業化の方針が示されました。郡上大橋は老朽化と幅員狭小による大型車両の通行支障が問題となっておりますが、測量、地質調査、設計等が順次進められ、架替えに向け動き始めました。11月には、「主要地方道金山明宝線(仮称)めいほうトンネル」の貫通式が執り行われました。トンネル開通後には交通の安全性や利便性が格段に高まるとともに、地域間の交流といった新たな流れが期待されます。加えて、「濃飛横断自動車道の八幡~和良間」の事業化に向けての準備も進んでおります。これら道路の整備に向けては、地元の皆様の熱意と関係機関のご尽力により一歩一歩進められておりますことに、改めて深く感謝申し上げる次第です。
 公共施設の整備については、「滞在型観光都市」を目指し、八幡町にある「ホテル積翠園」が6月にリニューアルオープンしました。8月には高鷲町の叺高原スポーツ広場に人工芝生グラウンドが完成、同月、文化振興の拠点となる「短歌の里交流館よぶこどり」が大和町の古今伝授の里フィールドミュージアム内に完成、そして、新たなまちづくりを担う「郡上八幡 町屋敷越前屋」が11月にリニューアルオープンするなど、郡上市の産業・文化・スポーツの振興に向けた施設が相次いで竣工いたしました。これら施設を、市民の皆様へはもとより市外に向けても広く情報発信し、有効に活用してまいりたいと存じます。
 そして、スポーツの推進として、いよいよ「東京2020オリンピック・パラリンピック」が今年の夏開催となりますが、郡上市は、7人制女子ラグビー競技のコロンビア共和国に続き、二か国目となるマダガスカル共和国のホストタウンに、4月、追加登録されました。6月には、両国チーム合同の合宿が、叺高原スポーツ広場グラウンドや美並まん真ん中広場などで行われたほか、それら取組みが評価されたことから、オリンピック聖火リレー県内ルートの1つに郡上市が選定されました。いよいよ4月4日には、八幡町内で聖火リレーが行われる予定です。また、オリンピックに関連し、東京の選手村ビレッジプラザに郡上のスギ材が使用されることになり、5月、子どもらを含む大勢の市民の皆様が木曳車を引っ張り、木材の送り出しを行いました。更には、県産食材の活用に向け、郡上の鮎や野菜などの食材提供についても取り組んでいるところであります。
 観光振興においては、「令和」への改元を祝う催事として、「新元号/徹夜で祝う郡上踊り」が、4月30日宵から5月1日深夜にかけ、郡上八幡旧庁舎記念館前などで開催されました。自治会など地元の皆様による実行委員会が主体となり、1万5千人もの郡上踊りファンとともに新しい時代の幕開けを祝うことができました。また、「清流長良川あゆパーク」は、県内外から多くの家族連れなどで賑わい、8月には一昨年の開場以来の来場者が30万人を超えました。今や、「郡上の鮎」は広く認知されつつあり、6月、郡上鮎の豊洲市場初出荷に続き、和良鮎は9月の「清流めぐり利き鮎会」で歴史的快挙となる4度目のグランプリを獲得しました。このほか、郡上市の観光地域経営を担う、日本版DMOの法人化を進めるなど、「観光立市郡上」の推進に向け、地域一丸となって取り組んでいるところであります。
 今、申し上げましたこれらいくつかのことは、市民並びに関係団体の皆様などの日頃からの取組みが着実に実を結んだものであります。ありがとうございます。
 さて、今年3月以降は、郡上市は合併・市制施行17年目へと入ってまいります。これまでの16年間の歩みを「基礎づくり」の期間とするならば、これからは郡上市が真に一つの都市自治体として成長していく「青年期」の大切な時期であると考えます。人口減少への対応、人手不足下の地域経済の振興、公共施設の適正配置・再編等々と、相変わらず課題は山積しておりますが、郡上市の誇るべき「自然」「文化」「風土」「人」等々たくさんの「宝」を更に磨き、魅力ある「ふるさと郡上」づくりに向け、皆さん一緒になって力強く取り組んでいきましょう!!
 新しい年が、世界と日本にとって平和な年でありますように、また、郡上市と皆様お一人おひとりにとって明るい佳い年となりますように祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。ありがとうございます。

 

令和2年新春

郡上市長 日置敏明

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