おはようございます。
本日は、去る6月10日から始まりました「令和2年第3回郡上市議会定例会」の最終日となりました。
そして、わたくしたちのふるさと郡上市が全国に誇る「郡上踊り」「白鳥踊り」及び「白鳥の拝殿踊り」の情報発信に向け、議会・執行部とも全員が浴衣姿で本会議に臨む、恒例の「浴衣議会」の日でもあります。この「浴衣議会」は、議会の発意により行われてきたものであり、今回で11回を数えます。例年であれば、「郡上踊り保存会」の皆様による唄とお囃子に合わせ、踊りながら議場に入り一踊りするところでありますが、残念ながら今年度は、議場での踊りも自粛することとされました。
議会開会の折にも申し上げましたが、今年は、新型コロナウイルス感染予防の観点から、「郡上踊り」ほか各踊りの全日程の開催見合わせが決定されました。このことは、主催者、関係者はもとよりでありますが、今年の踊りシーズンの開幕を待ち望んでおられた郡上市内外の全ての踊りファンの皆様にとっても誠に悔しい、残念なことであろうと存じます。しかしながら、踊り主催者においては、こうした逆境をはねのけて「今年ならではの取組み」をしようといろいろと工夫をされています。
来る7月11日(土)には、関係者のみの参加となりますが、「郡上踊り発祥祭」が催されます。神事や踊り奉納等の様子を市ケーブルテレビで放送するほか、発祥祭終了後には会場を変え、インターネットによるライブ配信も計画されております。その他にも七大縁日等でのオンライン発信が予定されており、お囃子の音色や踊りの雰囲気が各地に届けられることとなります。「白鳥踊り」「白鳥の拝殿踊り」においても今後の状況を注視しながら、情報発信が検討されております。どうか皆様には、今年は郡上の踊りをオンラインで楽しんでいただきながら、「来年こそは郡上で踊ろう」との思いを高めていただけたならと存じます。
そして、各踊り主催者においては、この異例の夏を、伝統を未来に繋ぐための辛抱の時、試練の時と捉え、担い手の育成等にも力を入れられます。市としましても、「郡上の踊り」という伝統文化を将来に向かって継承・創造していくために、そしてこの際、「踊り」以外の郡上の夏の魅力の発掘・情報発信にも知恵を絞り、可能な限りの支援をしてまいります。「安全」が最大限配慮された環境のもとで、全国の皆様にも、今年は例年とは一味違った「郡上の夏」を経験し、楽しんでいただきたいと存じます。
結びに、今朝、今年初めて浴衣に袖を通した際、改めて、わがふるさと郡上に「踊り」があってよかったと、その伝統文化のありがたさ、貴さに思いを新たにした次第であります。踊りを含む郡上の観光、そしてコロナ禍の影響を受けている全ての産業や生活において、「新しい日常」の理念のもと、今後の活動が回復・活性化していくよう、みんなで頑張りましょう。市としても各施策に全力で取り組んでまいります。
なお、本日最終日の本会議において、コロナ対策にかかる「令和2年度郡上市一般会計の補正予算」一議案について、追加提出いたします。詳細につきましては、各担当部長等が説明をいたしますので、ご審議のうえ議決を賜りますようお願い申し上げ、「浴衣議会」冒頭のごあいさつといたします。ありがとうございます。
令和2年6月29日
郡上市長 | ![]() |