「石徹白洋品店」は、白鳥町石徹白地区に伝わる「たつけ(野良着)」を現代風の商品に復活させ、過疎が進むこの地区に、働く場の創出や新たな移住者を呼び込むなどの地域再生の取組みが高く評価され、一般社団法人共同通信社と地方新聞各社が主催する「第12回地域再生大賞」の準大賞に選ばれました。準大賞以上の入賞は県内では初めての快挙です。
石徹白洋品店について
創業10周年を迎える同店は、岐阜市から白鳥町石徹白に移住した平野馨生里さんが2012年に起業しました。忘れかけられていた「たつけ(野良着)」に出会い、地域のお年寄りに作り方を学び、現代ファッションとして全国に発信されています。「たつけ」は、石徹白民謡の衣装としても使われ、お尻にゆとりがあり、足裾が絞られ動きやすく、どんな作業にも最適な形で動きやすいという知恵が込められています。また、藍染・草木染めによる服づくりなど、新たな取組みも行ってみえます。
地域再生大賞とは
北海道から沖縄まで全国の地方新聞46紙(県内では「中日新聞」「岐阜新聞」)と共同通信社が、地元に活気を与え、他地域のモデルとなる活動に取り組む団体を表彰するため2010年度にスタートしました。今回は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を念頭に「未来へつなぐ、みんなで」の副題が設定され、取り組みの将来性や「誰も取り残さない」といった観点を踏まえ、入賞団体が選考されました。
