八幡中央地区は、平成27年度から「都市再生整備計画事業(旧まちづくり交付金)」を活用して、「都市再生整備計画(八幡中央地区)」に基づき、郡上八幡ならではの「本物」の歴史・文化を継承し、その魅力が人を惹きつける賑わいのあるまちづくりを進めてきました。
都市再生整備計画事業とは、地域の歴史・文化・自然環境等の特性を活かした個性あふれるまちづくりを実施し、全国の都市の再生を効率的に推進することにより、地域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図ることを目的として、平成16年に「まちづくり交付金」として創設され、平成22年度からは、都市再生整備計画事業として社会資本整備総合交付金に統合されました。
「都市再生整備計画事業」を活用して事業を実施する場合、事業実施前の計画段階で目標となる数値目標を設定し、事業最終年度に事後評価を行うことで達成状況を確認することになっています。
このたび、事後評価結果をまとめましたのでご覧ください。
八幡中央地区 都市再生整備計画の概要
計画名称
社会資本総合整備計画
<歴まち重点区域「城下町郡上八幡地区」における歴史的風致の維持向上に資するまちづくり>
都市再生整備計画(八幡中央地区)
目標
郡上八幡ならではの「本物」の歴史・文化を継承し、その魅力が人を惹きつける賑わいのあるまちづくり
- 郡上八幡を特徴付ける歴史的町並み景観を保存・再生し、交流促進による地域活性化を図るとともに、住民が誇りと愛着を持って暮らせる住環境を整える。
- 防災対策や安全な歩行者交通環境を整えることで、安心して住み続けられる住環境の向上を図る。
- 郡上八幡ならではの歴史的な水利用資源や伝統工芸等の歴史文化を継承し、その「本物」としての魅力を発信することで、郡上八幡ファンづくりとUターン・Iターン等による定住化を促進する。
整備方針
- 歴史的町並み景観の保全・形成
- 歴史的町並みを守り、安心して暮らせる住環境づくりのための防災対策の実施
- 伝統文化の保存・継承とその情報発信
計画期間
平成27年度~平成31年度
都市再生整備計画に基づき実施した主な事業
郡上八幡まちなみ交流館建築 |
ポケットパーク整備 無電柱化事業地上機器設置 |
道路修景整備 |
防災WSの開催 |
事後評価の概要
都市再生整備計画で設定した数値指標の目標達成度
指標1 町並みの美しさに関する住民満足度(最大2点・最小-2点)
(△:目標未達成、1年以内に達成見込みあり)
従前値:0.71点【平成26年】→ 目標値:0.90点→ 評価値(見込値):0.67点【令和2年】
指標2 災害に対して不安を持つ人の割合
(〇:目標達成)
従前値:37.7%【平成26年】→ 目標値:30.0%→ 評価値:25.3%【令和2年】
指標3 八幡中心市街地の人口の転入超過数
(×:目標未達成、1年以内に達成見込みなし)
従前値:-18人【平成26年】→ 目標値:±0人→ 評価値:-39人【令和2年】
その他の数値指標(当初設定した数値目標以外の指標)
その他の指標 まちなかに賑わい・活気がないと答えた人の割合
従前値:32.2%【平成26年】→ 評価値:28.9%【令和2年】
今後のまちづくり方策
1.効果を持続させるための方策
- 引き続き、道路空間の美装化、高質化を推進する。
- 策定した交通対策計画に基づき、住民形成のもと必要な施策を順次実施する。
2.課題の改善策
- 指標3は、算出方法が複雑かつ事業との関連付けが困難であったが、フォローアップにより検証をおこなう。
- センター施設(郡上八幡まちなみ交流館)の住民及び観光客への周知活動を積極的に実施し、施設の利用を促進する。
3.住民参加の継続
- 引き続き、まちづくり団体と協力のもと住民参加の手法を積極的に取り入れた事業推進を図る。