市は、長良川源流部のまちである責任において、マイクロプラスチック問題に対する取組みを加速させるため、12月23日、市議会定例会において「郡上市プラスチックごみゼロ宣言」を表明しました。
「郡上市プラスチックごみゼロ宣言」とは
市民・事業者・行政が一体となり、河川・海洋のプラスチックによる環境汚染の実態について理解を深めるとともに、市内のプラスチックごみを含む不法投棄の抑制に向け、自ら不断の取組みを行うことを宣言するものです。市民の皆様におかれましては、積極的な取組みにご協力をお願いします。
宣言内容
プラスチックは、安価で使いやすいことから、私たちの生活に広く大量に普及し、日常生活に欠かせないものとなっています。その一方で、不用意に捨てられたプラスチックごみは、街の景観を損なうだけでなく、河川から海洋へと流れ出しマイクロプラスチックとなり、河川・海洋の環境悪化やそこに住む生物の体内に取り込まれ、食物連鎖を通じて生態系に深刻なダメージを与えていることが、地球規模での問題となっています。
河川・海洋のプラスチック問題は、清流長良川等の源流域に住む私たちが率先して取り組むべき問題であり、その責任において「郡上市清流長良川等保全条例」を遵守し、美しい河川や海洋を共有の財産として将来にわたって保全しなければなりません。
郡上市では、市民・事業者・行政が一体となり、河川・海洋のプラスチックによる環境汚染の実態について理解を深めるとともに、市内のプラスチックごみを含む不法投棄の抑制に向け、自ら不断の取組みを行うことをここに宣言します。
【主な取り組み】
- プラごみの発生抑制及び適正処理
- 使い捨てプラスチックを削減するため、マイバッグ等の利用を推進します。
- 4R運動(リフューズ:不要なものを断る、リデュース:ごみになるものを作らない・使わない、リユース:繰り返し使う、リサイクル:再資源化する)を推進します。
- プラごみに関する正しい分別と適正な処理方法を確立した上で、分かりやすく周知します。
- 不法投棄防止対策の実施
- 市民及び釣りやラフティング、バーベキューなどのレジャーを目的とした来訪者に対しても、不法投棄を絶対しないよう啓発する取り組みを、関係団体と連携して推進します。
- 清掃活動等の情報を発信することで、参加者の増加を促進し、ごみ等の投棄がしにくい地域環境の創出に努めます。
- 環境教育の充実
- 河川・海洋のプラスチック問題の解決に向けて、環境汚染の実態を情報発信することで正しい理解を促し、特に次世代を担う子どもたちが、日常生活の中で環境負荷の少ない行動を自主的に実践することができるよう環境教育を充実します。
令和4年12月23日
日置 敏明