地方分権の推進により、地方自治体が主体的に物事を決め、地域の特色を生かした活力ある豊かな地域社会づくりを進めることがたいへん重要になってきました。また、市民のみなさんとともに地域の振興や課題解決に取り組み、力を合わせてまちづくりを推進することも大事な考え方になっています。
過疎化や少子高齢化、 教育の問題、防犯・防災対策、情報化、国際化、そして産業・雇用に至るまで、郡上市が抱える課題は多様化の一途をたどっており、従来の行政サービスでは対応できない部分が、今後ますます増えてきます。
郡上市総合計画は、 こうした大きな時代の変革期にあって、 市民のみなさんと行政が力を合わせ、知恵を出し合い、活力ある地域社会を築くための指針として策定したものです。
郡上市は、平成16年3月1日に、八幡町・大和町・白鳥町・高鷲村・美並村・明宝村・和良村の7町村の合併により誕生しました。また、合併前には、この7町村が個性豊かなまちづくりに取り組み、それぞれ成果をあげてきました。
新しく誕生した郡上市では、この成果を引き継ぐとともに、広範となった市域の貴重な資源を地域の連携で活かし、市内各地域の均衡ある発展や一体感を醸成していく取り組みが必要となっています。
近年の社会経済の潮流は、国・地方の財政の硬直化、本格的なICT社会の到来、経済のグローバル化の急速な進展、少子高齢化の進行、人口減少社会の到来など、大きな時代の転換期を迎えています。 一方で地域の活力と地域の存在価値を高めながら、住民とともに地域の振興やコミュニティの課題解決に取り組み、協働のまちづくりを推進することが求められています。
本計画は、こうした時代の潮流に対応するとともに、地域資源と人材を活かし、市民みんなの知恵と行動によるまちづくりを進めるための指針として策定するものです。
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