1.まちづくりの理念
まちづくりの基本理念
『みんなでつくる郡上 -人と自然が調和した 交流文化(※)のまち-』
市民憲章の前文には、郡上市の市民であることに誇りを持つことや、未来に向かって、共に生きるふるさとをつくっていくことの大切さが記されています。
この市民としての規範となる基本的な考えのもとに、郡上市の特性と今後のまちづくりに求められる方向性を示すまちづくりの基本理念を、『みんなでつくる郡上 -人と自然が調和した 交流文化のまち-』とします。
【※交流文化とは】
基本理念の中にある「交流文化」とは、市民同士や市民と来訪者の心のつながり(交流)を重視しながら、郡上市がもつ多くの有形無形の文化を伝承し、理解を深め、学びあうことが大切であるということを表現したものです。
まちづくりの基本方針
1.自ら考え行動する、自立(※)・自律(※)のための まちづくり
本格化する地方分権社会に適合し、活力あるまちを実現するため、市民・行政・民間などが一体となり、 地域の自立・自律をめざします。
2.市民と行政の協働(※)と補完(※)による まちづくり
市民と行政が、互いの特性を生かし、まちづくりを進めるための基本的な役割を明確にした上で、まちづくりの取り組みごとに、『市民・地域でできること、市民・地域が行うことで、より大きな効果を生み出せること』と、『行政で行うこと』を設定し、 地域の自律をめざします。
3.地域の個性を生かす連携による まちづくり
個性豊かな地域資源や、人材を生かし、地域と人の連携を進め、有効で、相乗効果を導くまちづくりをめざします。
【※自律とは】
自らの力でものごとを進めること。公共事業など他の力に頼らず、自らの地域の内発的な力で住民生活を成り立たせることのできる状態を表現することばです。
【※自立とは】
自分のことは、自らの自覚と責任で取り組むこと。地域内のさまざまな意見や対立を認め合いながらも、課題解決の方向を住民自らが決定していく状態を表現することばです。
【※協働とは】
立場の異なる人々(市民、地域、各種団体、NPO、行政など)が、共通の目標を立てて、それぞれの個性や特性に応じた役割を十分に果たし、お互いに協力、連携してより良い社会づくりに取り組むことを表現することばです。
【※補完とは】
個人や家庭、地域など小さな単位でできることは国や自治体などが行うべきではなく、その小さな単位に任せる。その小さな単位で不可能あるいは非効率なことのみを自治体や国などのより大きな単位が行う、という考え方。補完の考え方は、地域住民の自律(活動)を前提とするものです。
2.行政経営の考え方
行政経営の考え方
『市民とともに歩む行政づくり』 まちづくりの基本理念・基本方針のもと、市民に信頼される行政づくりを進めるため、行政経営の基本的な考え方を『市民とともに歩む行政づくり』とします。
行政経営の基本方針
1.市民との情報共有を積極的に進めます
地域課題の発見から政策立案、事業の実施に至るまで、多くの市民の参画による行政経営を進めるため、わかりやすく、迅速な行政情報の公開・発信に取り組みます。
2.市民の視点に立ち、質の高い行政サービスを提供します
地域の主役である市民の立場に立った行政経営を進めるため、市民との対話を大切にし、市民参加を促しながら、満足度の高い行政経営に取り組みます。
3.目標と成果を重視し、経営効率の高い組織をつくります
まちづくりの目標を市民と共有し、実践した取り組みの検証・改善を行うことで、政策推進と財政健全化のバランスのとれた行政経営に取り組みます。
3.めざすべき将来像
将来像の設定
郡上市がめざす地域の将来像を次のように設定します。
誰もが
1.訪ねたいまち 郡上【交流】
2.輝きたいまち 郡上【活力】
3.住みたいまち 郡上【安心】の実現をめざします
1.訪ねたいまち 郡上
たくさんの人々が訪れる郡上市の「歴史」「人」「生活文化」の魅力を大事に育てながら、世代や地域を越えた結びつきを大切にし、何度でも「会いたい」「訪ねたい」と思える、心ふれあう交流のまち・郡上の実現をめざします。
2.輝きたいまち 郡上
まちづくりへの積極的な市民参画を通じて、元気な地域社会づくりを進めるとともに、これからの郡上市を担っていく子どもたちが伸び伸びと育ち、夢を実現できる環境を整え、また、恵まれた自然環境と地域の特性や既存産業を生かした取り組みを進めることで、誰もが未来に向かって「輝きたい」、「輝き続けることのできる」 活力あふれるまち・郡上の実現をめざします。
3.住みたいまち 郡上
夢のある家庭づくりや子育てができる社会環境を築き、健康な心身を保つことができる「健やかに暮らせるまちづくり」を進め、いつまでも「住み続けたい」、「住んでみたくなる」安心のまち・郡上の実現をめざします。