<薫り高い地域文化と心豊かな人を育くむまち>
現状と課題
人間性豊かで、創造性に富んだ元気な子どもたちを育む教育環境づくりは、わが国や地域の未来を担う大切な人づくりの柱となるものです。
教育システムづくり、また、新しい時代にふさわしい学校づくりをめざした、戦後最大の教育改革が進められています。
学校教育においては、少子化の進行を踏まえ、少人数授業のメリットを生かした教育プログラムの検討や、地域、市民とともに開かれた学校運営を進めていくことが求められます。
生涯学習においては、いつでも、誰でも利用でき、役に立つ、市民の視点に立った運営を行うことが求められます。 このため、NPOなど市民団体との協働による体制づくりを進めるほか、生涯学習により習得した技能や知識を発揮できる機会づくりにも力を入れて取り組む必要があります。
このほか、国際化に対応した教育の推進も必要となっています。
施策方針
1.たくましい子どもを育てる学校教育を進めます
学校教育においては、家庭・学校・地域の連携の強化を図り、学校運営への市民参画機会を拡充するなど、教育体制の充実と教育環境の向上に努めます。 また、少子化の進行を踏まえ、市内の学校間交流機会の拡充や、適正規模の維持などを検討していく必要があります。
さらに、子どもたちが心身ともに健康で成長できるよう、教育相談体制の充実や専門員の確保などを推進します。
2.市民が地域文化に触れる機会を広げます
本市には、郡上おどり、白山文化、古今伝授の歴史などに代表される、多くの有形無形の優れた地域文化が伝承されてきました。
こうした伝統文化の保存・継承は、長年地域の住民の手で行われてきました。しかし、地域のなかでも少子・高齢化、人口減少が進んでおり、後継者の育成が急務となっています。また、自分が住んでいる地域を愛する郷土愛の心を育むことも重要となっています。そこで、まずは、多くの市民が市内に伝承されてきた郡上の地域文化を正しく理解することが第一歩になる取り組みといえます。
このため、公民館活動の充実など、市民が郡上各地の地域文化に触れ、学びあう機会の拡充に取り組みます。
3.学びやスポーツを通じて交流できる機会を広げます
生涯学習や生涯スポーツは、地域のなかで自己実現していくための重要な活動です。そこで、身近な場所で、気軽に、自由に取り組むことのできる環境づくりと、参加したくなるプログラムを構築し推進します。
また、市内各地の生涯学習拠点やスポーツの拠点を生かし、優れた指導者の育成・確保により、市民の参加意欲の高揚に努めます。
4.地域を担う人材育成機会を広げます
次世代育成の環境づくりとしては、地域内外での交流機会の創出と参加の促進に努めることが重要です。
そのため、世代間交流機会の拡充、人材育成に関する市民活動の支援、優れた人材、専門性を有する人材の共有化を促すシステムの開発を進めるとともに、困難に打ち勝ち、志を実現することのできる「凌霜の心」を育む、心の教育に取り組みます。
5.国際化に対応した人づくりをめざします
グローバル化の進展により、「地球規模で考え、地域で行動する」という考え方が重要になっており、こうした新しい時代に相応しいまちづくりをめざすため、国際化に対応した教育の推進を図ります。
また、市民による多彩な国際交流の推進や、国際社会に対応できる市民の育成も進めます。