Q．水道料金改定の経緯については？

　市では、今後の人口減少による水道料金の減収が見込まれる中で、水道施設の更新や耐震化を計画的に進め水道事業を将来にわたって安定的に継続していくために、中長期的な経営計画として「郡上市水道事業ビジョン」を令和２年３月に策定しました。

　この計画では、今後14年間で令和4年度、令和8年度と令和12年度に料金値上げを行うこととしていました。令和4年度にはコロナ禍の影響等を考慮して、改定を見送った経緯があります。

　しかし、これ以上、料金改定を遅らせれば、将来の施設維持に大きな支障を来す状態となったことから、令和7年度には料金改定をお願いすることとなりました。

Q．水道料金を改定しないとどうなるのですか？

　必要な更新工事や修繕ができなくなり、管路の老朽化などによる破損や設備の故障による漏水や断水のリスクが大きくなり、安心・安全な水道水をお届けすることができなくなる恐れがあります。　

Q．今後しばらく値上げをしなくてすむのですか？

　郡上市水道事業ビジョン策定時に、進捗管理等のフォローアップを令和5年、令和10年、令和15年に行うこととしております。フォローアップ時に料金改定の必要性も検討します。

Q．これまでにどのような経営努力をしてきましたか？

　市には、平成16年3月の合併時には、66施設の水道施設がありました。財務・経営基盤の強化及び効率的な運営体制を行うため、給水区域を拡張し、40施設に統合し、郡上市上水道事業として運営しています。

　また、職員にて夜間等に漏水調査を行い、水道施設の安定化及び経費削減などの経営努力を行っています。

　しかしながら、今後も水道料金収入の減少が見込まれる中で、老朽化した基幹施設や管路の更新・耐震化を行うために多額の工事費用がかかり、経費削減などの努力を行ってもなお、工事費用の確保が難しくなっていることから、今回、将来にわたって安心・安全な水道水を安定期にお届けするために、水道料金を改定することとなりました。

Q．下水道使用料は改定するのですか？

　令和7年6月から実施する料金改定は水道料金のみで、下水道使用料については今回の改定の対象ではありません。