Q1.消防車や救急車などの緊急自動車の色はどうやって決まるのですか?
消防車や救急車の色は、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示で決められています。その中で、「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし、その他の緊急自動車にあっては白色とする。」と定められています。
Q2.運転中に緊急自動車が近づいてきたらどうすればよいですか?
サイレンを鳴らし、赤色灯を点灯させて運転中の消防車や救急車は、道路交通法で「緊急自動車」として一般の車両より優先して走行することが認められており、緊急自動車が接近してきた場合の対応を次のように定めています。
・交差点又はその付近の場合
交差点を避け、かつ、道路の左側(一方通行となっている道路においてその左側に寄ることが緊急自動車の通行を妨げることとなる場合は、道路の右側。)に寄って一時停止しなければならない。
・交差点又はその付近以外の場合
道路の左側に寄って、緊急自動車に進路を譲らなければならない。
消防車や救急車の円滑な緊急走行のために、市民の皆さん一人ひとりのご理解とご協力をお願いします。
Q3.なぜ救急車は、現場からすぐに出発しないのですか?
現場に到着した救急隊は、病気やケガをされた方の状況や症状の確認を行い、意識、呼吸、血圧などの状態を観察します。観察の結果、酸素投与、止血、心肺蘇生法、除細動など必要な処置を実施します。場合によっては、現場で医師と連絡を取りながら、点滴、薬剤投与、気管挿管などを行うこともあります。処置を行いながら、症状や観察の結果、病歴、掛かり付け病院などを考慮して搬送先病院を選定します。搬送先の病院が決定してから救急車は現場から出発します。
救急車が現場に滞在する時間は、適切な搬送をするため必要な時間です。ご理解とご協力をお願いします。
Q4.緊急走行中の救急車がゆっくり走っているのはなぜですか?
病気やケガをした方の中には、走行に伴う振動や急な操作により、症状を悪化させるおそれがあります。患者さんをより安静に搬送するために、搬送中はゆっくりと走行する場合がありますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
Q5.救急車に書かれているマークはなんですか?
救急車に書かれているマークは、「スター・オブ・ライフ」といい、世界中で救急医療のシンボルマークとなっています。このマークの中心に描かれているのは、「アスクレピオスの杖」であり、この杖を中心に青い六本の柱が突き出たデザインとなっています。
アスクレピオスとは、ギリシャ神話に登場する医学の守護神です。アスクレピオスがいつもヘビが巻きついた杖を持っていたことから、その杖が医学のシンボルとされるようになりました。
青い六本の柱はそれぞれ、覚知、通報、応答、現場手当、搬送中手当、医療機関への引渡しという救急医療の機能を表しています。